本土の食材が手に入りやすくなるにつれ、年々変わりつつある島料理ですが、今でもお祝や祭礼時には、昔からの料理がせいぞろいします。普段の食卓にあがるものも多いのではないでしょうか。

・島寿司

八丈島で有名な島寿司。伊豆諸島で見られる料理ですが、各島によって食べ方は微妙に違います。青ヶ島では、握った酢飯の上に練りからしを塗り、醤油漬けにしたお魚をのせます。お魚は近海で取れる白身のお魚を使います。鯛（メダイ、オナガダイ、アオゼ、キンメダイ等）、マグロ、シイラ、トビウオ、イサキ、カンパチなど、さまざまな魚を島寿司にします。

・鳥鍋

青ヶ島では、島寿司と並んでなじみのあるごちそう��鳥鍋�＝B新鮮な鳥を余すところなく(ガラなども全て)使い、醤油と砂糖で味をつけた甘辛い鍋です。明日葉が甘辛いタレと明日葉の苦味がとてもよく合い、しばらく煮ると肉汁と脂が。最後はうどんなどで締めます。

・アカバのみそ汁

アカハタとも呼ばれる高級魚。冬の食卓にかかせない。

・かんも汁

かんも(さつまいも)や明日葉などが入った汁物。

・芋汁

かんもの代わりに里芋を入れた汁物です。

・しゅうで

魚のアラまで塩で漬けこんだとても濃厚な塩辛。

・きゅうりもみ

島きゅうりを塩でもんだきゅうりもみ。

・いもつき

里芋と明日葉とかんもをゆで、すりこぎでついたもの。

・いりとり

煮ほぐした魚の身と、大根と大根葉とを和えたもの。

・ボタ和え

とびうお(丸ごと)のたたきと大根やイタドリとの和え物。

・麦雑炊(麦ジョウセイ)

麦、ごぼう、明日葉、里芋などを煮て、味噌で味付けします。

・酢漬け

クジラヨなどの魚を塩でもみ、酢で漬けたもの。