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冬 星空観察スポットNo,2 「星空コロシアム  池之沢“地熱サウナ”周辺」

外輪山に囲まれた「星空コロシアム」から見る冬の星々

青ヶ島の地質学的特徴といえば、世界的にも希な小型の二重式カルデラです。直径約1.5kmの外輪山に360度囲まれたカルデラの底、「池之沢」地区から仰ぐ星空は、まさに天然プラネタリウム! 星々がその輝きを競い合う「星空コロシアム」は全席スペシャル・アリーナで、池之沢のどこからでも山並みを前景とした静寂の空間で星空を満喫できます。大自然が創り出した造形美、外輪山稜線のシルエットに次から次へと冬の星々が沈んでゆくその光景は、小さな青ヶ島から地球の自転と壮大な宇宙を実感でき大変ドラマチックです。

池之沢の地形上のメリットは、高台にある集落からの街灯りも完全にシャットアウトされ、星明かり以外は文字通り"漆黒の闇"。そのうえカルデラの中なので海風は遮られ、「尾山展望公園」とは打って変わってほとんど無風、さらにここ池之沢の「村営ふれあいサウナ」周辺は、冬でも地熱で"天然床暖房"といいことずくめ。このように青ヶ島ではわずかな移動距離で、まったく異なる雰囲気のロケーションで星空を楽しめる、とても魅力的なスター・アイランドなのです。

外輪山に囲まれた池之沢(村営ふれあいサウナ付近)から見た星空 外輪山に囲まれた池之沢(村営ふれあいサウナ付近)から見た冬の天の川。一番明るい星はシリウス(おおいぬ座)。外輪山の稜線は約10〜20度の高さに見えます。写真は右手前が"地熱釜"、左の白い建物が"村営ふれあいサウナ"、その左奥には青ヶ島名産「ひんぎゃの塩」を作る"製塩事業所"があります。
(撮影データ:16mm魚眼レンズ 絞りF4 露出62秒 ISO感度3200 小型赤道儀で自動追尾 LEDライトで照明)

星空観察しながら・・・こんなもことも!

お腹が減ったら持ってきた食材を“地熱釜”へ! お腹が減ったら持ってきた食材を"地熱釜"へ!ホクホク・ホカホカのお芋や卵を食べながら星空観察なんて楽しさ倍増です。

夜食に地熱釜で蒸かしたお芋はいかが?

池之沢の魅力はなんといっても「地熱釜」!「村営ふれあいサウナ」の少し手前に設置されている24時間無料で使える地熱釜は、バルブを開いて高温の蒸気を出せば、いろいろな食材を温めたり蒸かしたりできるのです。電気もガスも使わない、"地熱"という大自然のチカラを借りた究極のエコ。島で採れたお芋や卵、ラップでくるんだ "おにぎり"などを地熱釜に放り込めば、20〜30分で出来上がり。「ひんぎゃの塩」をちょんとつけてホクホク、ホカホカのお芋や卵を食べながら星空観察・・・、こんな贅沢な楽しみ方ができるなんて素晴らしいと思いませんか?

寒い冬でもポカポカ天国!

"ひんぎゃ"と呼ばれる水蒸気の噴気孔群がある池之沢・「村営ふれあいサウナ」周辺は、場所によっては地面がほのかに暖かい天然床暖房で、真冬でも星空観察にはもってこいなのです。ひんぎゃの蒸気が噴き出している岩の上にうまく腰掛ければ、足下はぬくぬくポカポカの極楽気分で、冬でもずっと星空を眺めていることができます。ポンチョを被れば簡易サウナ状態!?でスターウオッチング・・・なんて楽しみ方も。

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文・写真:井川俊彦(月刊『天文ガイド』カメラマン・ライター)